人は海(水)とは触れ合うことでリラクゼーション効果を得られることをご存じですか?感覚的なものを感じている方もいらっしゃると思いますが、実際に科学的な側面(生理的・精神的な)でも証明されているようです。
それらリラクゼーション効果をまとめますと
①α波(脳波の一種)がでやすくなる。α波は精神状態をリラックスさせる効果がある。
②海の揺らぎに体が微弱に振動され、精神面の沈静化が起こる。
③微弱な海の圧力(水圧)により、身体に軽い指圧効果が得られる。
④陸上と海中の温度に差があるため、その差が自律神経を活性化させる。
⑤海中では通常成し得ない方向態勢を取れるため、全身の血行が良くなる。
⑥海中では普段使用している骨格筋肉の負担を減らすため、筋肉のコリがとれる。
⑦海中では呼吸筋を多用するため、呼吸機能の強化や回復に役立つ。
⑧海中ではバランスをとらざるお得ないため、バランス感覚が強化され、身体の歪みも補正できる。
など様々な効果が立証されているようです。
これに加え、沖縄のスノーケリングの醍醐味は綺麗な海、サンゴ礁、カラフルな亜熱帯の魚を楽しむことが出来ます。普段仕事や家族サービスなどで疲れた体を癒やすにはもってこいではないでしょうか。
(1)スノーケルクリア
沖縄の綺麗な海を堪能するためには持続的に泳ぐことが必要ですよね。スノーケリングには呼吸する空気口があるため、このテクニックを磨くことで長時間泳いでいることが出来ます。そこで役立つテクニックの1つがスノーケルクリア。
スノーケルクリアとは、スノーケルに付属している呼吸する箇所に海水が溜まった場合、そこで呼吸が出来るよう、海水を吹き出すテクニックのことを指します。これは初めての方だとすぐには出来ない場合もあるため、下記の手順で練習してみましょう。
【スノーケルクリアの練習手順】
①マウスピースの加え方
スノーケルを加え方は、「あ」をしゃべる口の形で開いてマウスピースを中に入れ、「い」の形で増すピースのイボを前歯で軽く噛み、「う」の形で口を閉じ、両唇でしっかりと押さえこむ。
②スノーケルクリアの練習
足のつく場所で、スノーケルの呼吸する場所を水に沈めて水を貯める状態をつくる。そしてその水が入った呼吸を①の手順で口に加え、思いっきり息を吹きかけて水を飛ばしてください。(この練習ではまだ泳がないで、水中に立った状態で行います。)
コツは、口から「トッウ!」という音を出すように息を強く吹き出すことです。腹筋をつかい、肺の中にある空気を一瞬にして吹き出すようイメージしましょう。なおこの段階では数回で水を排出できればOKです。
最終的には1回で全ての水が出せるように練習し、出来るようになったら水中で泳ぎながら水を1回で排出できるように練習しましょう。
(2)マウスクリア
マスクがズレなければ水やゴミ(髪の毛等)が入る事はありません。しかし、誰かのフィンで蹴飛ばされたり、人とぶつかったりと、意図しない接触があり、マスクの中に水などが入ってしまう可能性があります。
立てる場所であればその場で対処することは可能ですが、もし立てない場所(水中)で起こった場合どのように対処いたしますか?そこで水中でも行えるマスクの水抜きを説明します。
【マスククリアの練習手順】
①立てる場所でマスククリアの練習
マスクに水を入れ、マスクから水がこぼれないよう装着します。装着する際は息を思いっきり吸って下さい。そしてフレームを押さえ、鼻から息を出すと、水がマスク下から排出されます。
②水中でマスククリアを行う
まずは息を吸って止め、マスクを浮かして中に水を入れます。そして、マスクのフレームの上部を軽く押さえ、斜め上を向きます。鼻から息をゆっくりと吐くと、水が下から排出されます。
あまり水中に慣れていな方は、まずは水に慣れるために様々な遊びをすると良いです。例えば水面で力を抜いてプカリと浮くことなどもその1つです。また、NEWSで行う沖縄でのスノーケリングは必ずお客様をサポートするバディ(ここではサポートする人)がついています。
(1)プランクトンのポーズ
水中に身を預け、浮いた状況で、膝を抱え、頭を膝の上に落とした状態(球状をイメージ)して浮いてみましょう。その後、浮くのに慣れたら、バディー(サポート仲間)に背中をゆっくりと押してもらい、沈んだところから浮いてくる練習もしてみましょう。
(2)クラゲ浮きのポーズ
プランクトンのポーズができましたら、次は手足を伸ばした状態で浮いてみましょう。この際、手足に力が入ってしまうと沈んでしまうので、できるだけ脱力状態になるよう努めてください。
(3)イカの浮船のポーズ
まず手足を水面と平行になるように伸ばした状態で水中に浮かびます。浮いた状態でバディー(サポート仲間)に足の裏を押してもらい、水面を直進しましょう。
(4)ラッコ立ちのポーズ
イカの浮船のポーズの状態で、足や手を使って直進いたします。その際にラッコのように左手から体全体を回転させます。回転し、背面で浮いた状態から腰をために大きく引き、手で水をかきながら、肘を曲げ、かかとから着地しましょう。
(5)その他~リラクゼーションがあるもの~
顔に何も着けない状態で背面浮きします。この際、自力で背面浮きが出来ない場合はバディー(サポート仲間)に補助してもらい浮きましょう。体はできるだけ脱力状態を維持し、自身の持っている浮力に身を任せるよう努めてください。
この状態で、深呼吸を行い、自然に任せて5~10分程度浮きます。
波がない水際での出入りは、難しいテクニックは必要ありません。しかし海の場合は、波や不安定な岩肌(岩肌には凹凸があったり、コケ等でヌルヌルして滑りやすくなっている)があるため、海の中にいるより、波が押し寄せる波打ち際の方がより危険だと言われています。この「水際の危険性」を解消できる方法はあり、水際の波や流れをうまく利用すれば、安全かつスピーディに出入りすることが可能になります。
(1)エントリー(海に入る)、エキジット(海から出る)の基本
①良く観察する
事前に波の性質を観察し、波の影響があまりない波打ち際を探します。
②転ばない工夫をする
岩場の足場は不安定なので、バディ同士で支えながら出入りしましょう。
③足場を探る
移動をする際は、足のかかとを先に出して、すり足で進むようにする。足を出す場所と寄せる波の様子を常に観察して海へ入り、出る際も同様に注意し行う。
④波の力を活用する
寄せ波と引き波の力を活用する上手にエントリー・エクジットが行えます。波の流れに合わせて、エントリー・エキジットを行って下さい。自分の行きたい方向と反対に動いているときは、岩などにつかまって止まるなどして様子を伺って下さい。
⑤マスクやスノーケルは外さない
波打ち際でもし転んだりしたら、マスクやスノーケルをしていない場合は、視界や呼吸が確保されないため危険です。ですので、リスクヘッジのためにマスクやスノーケルは外さないようにして下さい。
(2)エントリー(海に入る)の手順
事前に波を観察し、波が強くないところを見定めます。マスクとスノーケルを付けたら波打ち際に入り、フィンを履きます。マスク・スノーケルが正しく装着されているか、バディがいれば互いにチェックし合いエントリーしましょう。バディがいる場合は互いに向かい合い、海に対して斜め後ろ向きの姿勢をとり進みます。波の様子と岩の凸凹を交互に観察し、すり足で足場を確かめつつ沖へと移動します。膝上ぐらいの深さにきたら、引き波にタイミングを合わせて、波が砕けていない水深のところまで一気に泳いでいきましょう。
<エントリー(海に入る)の方法>
①:フィンは足場が良い場所で履く
②:波の様子と足元を確認しながら沖へ向かう
(3)エキジットの手順(海から出る)
海岸手前のまだ波が砕けていない深さで行き、沖からの波の様子を観察します。波が弱く、上がるのに都合の良い場所が確認し、バディがいれば互いに並んで寄せ波に乗って泳ぎます。腰より浅い水深まで着たら立ち上がって、足下と波を観察しながらすり足で移動します。波がこないところまで上がったら、ここでマスクとスノーケルをはずします。
<エキジット(海から出る)の方法>
①:波があるときは、バディ同士両手で支え合ったほうが安定する
②:足元と波を交互に確認し、波打ち際へ行く
※弊社、慶良間プランはビーチエントリーではなく、ボートエントリーとなります。こちらはあくまでも基礎知識であり、弊社のサービスではボートエントリーの方法を事前にお伝えいたします。
【注意事項】
道具の装着を互いにチェックするようにする。波打ち際から出るまでは、どんな場合でも、マスクとスノーケルを外さないようにする。
水中には水圧が存在し、水深が深くなれば水圧がかかるため、潜水を続けるスノーケリングを行う場合、耳の組織に負担をかけます。これは圧力が高くなると、耳の内外を仕切っている鼓膜が外側から押されるからです。この状態を解消する方法が「耳ぬき」です。
耳の構造は鼓膜によって外(外耳)と内側(内耳)に分かれており、内耳に通じています。内耳には空気が出入りする耳管というものがあり、この管の内側は粘膜質の壁になっています。耳管の太さや状態は人により異なりますが、おおよそ外から鼓膜に圧力がかかると、気道から空気が送られて、内耳が同じ圧力になるようになります。それが上手くいかない場合に「耳ぬき」を行うのです。
「耳抜き」を行う際は、鼻をつまんで空気を副鼻腔から耳管を通じて内耳へと強制的に送り込み、鼓膜の内外の圧力の平行を取るようにします。その他、唾(つば)を飲み込む方法や、顎(あご)を左右にずらす方法等があります。
(1)初めは水面で行おう(耳ぬきは、早めに、こまめに)
最初は水面上で耳ぬきをしてみましょう。その次のスッテプとして水中で行う耳ぬきがあります。水面上で耳ぬきができたのに、潜水中ではできない人は、潜水中の耳ぬきのタイミングが遅いことがあげられます。水深が深くなれば圧力が増えていき鼓膜をより強く押すため、とても痛くなります。耳ぬきは、鼓膜にその圧力を感じる前に行うことが理想です。
(2)耳ぬきができない理由
耳ぬきは、耳管の構造や体調などは関係するため個人差があります。耳ぬきができない一つの要因として、「耳抜きが出来るか不安」「耳抜きがちゃんとできているか」などのメンタル面も上げられます。正しい知識と経験を獲れば必ず出来ますので、以下の3つの項目をしっかりと把握しましょう。
①:空気中で耳ぬきを行う。空気を内耳に送ることができれば正常です。
②:熱をだしていたり、喉が腫れたりしていないか等、体調は万全か確認を。
③:②でなければ、もともと耳抜きがしにくい耳管なのかもしれない。耳鼻科の先生に相談を。
【耳抜きの手順(バディがいる場合)】
①:水面下で片手でバディの身体につかまりながら、耳ぬきをする
②:頭を傾けながら首筋を伸ばすと、伸ばした側の耳が抜けやすくなる
③:できたら手を使ってさらに30cmぐらい潜り、同様に耳ぬきをする
(3)鼻血が出てしまう
耳管の通りが悪い際に強制的に耳ぬきをを行うと、耳管や内耳ではなく、鼻腔や副鼻腔という頭骨内の空洞に不自然な圧力の差が生じ、内出血や体液の吸い出しが起こります。鼻血が出た場合、上記内容を行っていないか思い出してみましょう。なお、耳ぬきが出来なかったり、しにくかったたときはは潜水は避けるようにしましょう。
※弊社、慶良間メニューのスノーケリングには、ライフジャケットを必須着用となるので潜水が出来ません。こちらもあくまでも基礎知識としてご理解ください。
「手で水をかいて進む」「バタ足で進む」が水中で快適に泳ぐ一般的な方法論です。しかしどちらもある程度速さを出すには、練習が必要であります。そこで海で少しの練習で水中での推進力を得られる方法として、「フィンワーク」を活用した方法があります。
(1)スノーケリングの基本泳法
フィンを活用した泳ぎの基本形は、フィンを使ったバタ足、いわゆるフラッターキックと呼ばれる泳法です。この泳法を活用すれば、長距離を楽に泳げ、習熟度が高まればスピードを出すことも可能です。初めはフォームなどにこだわらずに、たくさん泳いでフィンに慣れることが大切です。ポイントは「力まない」「水面に体を預ける」「息切れしない程度の速さで進行方向に進む」です。ビート板などを活用して慣れるのも一つの手です。
【フラッターキックのやり方】
(1)水面上にかかとが出るまで蹴り上げる。その際、足の裏側全体で水をとらえるつもりで動かすこと。
(2)膝を曲げないイメージで振り下ろす。水の渦が、フィンの裏側でできているかを確認する。
(3)蹴ったあと、後方に水が押し出されているかを確認。
(4)目線は進行方向に向け、上半身を反らした状態を維持する。
(2)フィンで水をとらえる
フィンでしっかりと水を捉えると、足の甲と甲の裏側に水の抵抗をかじることができます。まずは安全に練習できる水中で、両手を伸ばし、フィンが水を捉える感覚を体感します。なお、フィンをうまく利用するには正しいフォームが大切です。ですので、正しいフォームで泳げているか、バディに確認させてみましょう。
(3)フォームを整える
水中は摩擦や抵抗が大きいため、その中で動こうとすると陸上とは勝手が違ってきます。これらの摩擦や抵抗をできるだけ減らすためには、水中で生活する動物の姿勢や泳ぎ方を手本にするのが良いです。そのポイントは2つです。
①上半身のフォーム
水面との接する部分を減らすために、「胸を張り、顔を進行方向に向け、両手は脇腹に付ける」のフォームを維持します。なおこの体制をしっかりと行うと、マスクの上部が常に水面に出ます。
②下半身のフォーム
太もものつけ根から足全体を振り下ろすよう意識します。そうすることで足全体が自然にしなり、それがフィンに力を上手く伝えられてます。
(4)悪いフォームの修正
バディ同士で交互に泳ぎ、フォームのチェックを行おう。ポイントは以下の2点です。
(5)体が固くなっている状態
体に力が入ってしまい体が丸太のように固くなっている状態を指します。体を柔らかくしないと上手くフィンを活用できません。
(6)フィンで水をつかめていない状態
フィンを動かしても前に進まない状態。まずはフラッターキックの練習を行い、フィンで水を捕まえるようにします。
フィンで前方に進むことができたら、次の段階は潜水となります。しかし海中では人は浮きやすいため、簡単には潜れません。そこで潜水に用いられる泳法である「ヘッドファーストダイブ」を行います。ヘッドファーストダイブとは、「頭から先に潜る」という意味です。なおこの潜り方はペンギンやイルカ、クジラなどが使っている方法で、潜水のスタンダートテクニックだと言われています。
(1)鉄棒もぐり
①最初は鉄棒を手でつかんで越える
水中に即席の鉄棒(障害物として必要なだけで、人の足などでも良い)を軸に前転する練習を行います。手前から泳いできて、鉄棒をつかまえ、前転します。この際、手で鉄棒を後ろ方向に押して進みやすくします。練習当初は勢いをつけて回転し、最終的には徐々に力を抜き、勢いなしで前転できるよういにします。
【鉄棒を使った練習方法のまとめ】
◆少し離れたところから泳いで鉄棒に近づく。頭が鉄棒を通過したら鉄棒をつかむ。
◆鉄棒の前転の要領で、鉄棒をつかんで引き寄せ、頭から真下へと回転する。
◆つかまえているバーを後ろにグイと押す。その反動で身体を斜め下方向に沈める。
②鉄棒をつかまないで越える
①ができるようになったら、今度は鉄棒をつかまないで前転できるよう練習します。やり方は①と同じでは有りますが、鉄棒をつかまず回転をするので難易度が上がります。コツは手を真っすぐ前に出し、身体を大きく使うことです。初めは手のひとかきを補助として行い、慣れてきたら使わないで行いましょう。なお「沈み」「浮き」の一連の動作がスムーズに、動きが無理なくできるようになるまで練習してください。
【鉄棒を使わない練習方法のまとめ】
①手を真っすぐ前方に伸ばし、少し泳いで鉄棒の向こうへ飛び込む。上体の角度は鉄棒を使ったときと同じ。
②頭を真下に向けて潜り、途中から上体を起こす。このとき伸ばした手を後方にひとかきする。
③海底に接触しないよう、身体を底と平行に保つ。
サーフェスダイブとは、「水面から水中に潜る」という動作を指します。具体的には「スノーケルクリアー」「フィンスイミング」「ヘッドファーストダイブ」「耳抜き」を一連度の動作で行うことです。
(1)それぞれの動作を組み合わせて
以下の各動作を順に行います。
これらの各動作を確実に行えるよう、練習を重ねてください。もし上手く行かない場合は、いったん休憩をしながらイメージを固めて再挑戦してください。
(2)耳ぬきを組み合わせる
各動作が連続して行えるようになったら、これらの動作に耳抜きを入れてください。耳ぬきをするタイミングは、「水面から潜り始め」と、「水中で平行潜水を始め」が理想です。
(3)余裕をもって繰り返す
練習の目標は、上記(1)~(2)であげた動作を、余裕をもって、ゆつくりと、確実にできることです。できるまで何度も練習しましょう。練習の最中に呼吸が乱れたら、水面で休息し、呼吸を整えます。なお、スノーケリングにおいては、立ち姿勢よりも水面にプカプカ浮くほうが、体を休めさせれます。
【まとめ】
①呼吸を調え、息を吸って潜る。耳抜きの準備。
②前転の要領で、底に向かって垂直に潜り込む。耳抜きをする。
③②の勢いのま真っ直ぐに水底に向かう。
④上体を反らせ方向を変える。そして2回目の耳抜きをする。
⑤底と平行になり、フィンを使って水平に泳ぐ。
⑥水面を大きく反らして水面へ浮上。
⑦水面に出たらスノーケルクリアを行う。